top of page
検索

母と月

  • 執筆者の写真: daisuke tanaka
    daisuke tanaka
  • 2018年4月5日
  • 読了時間: 1分

更新日:2018年4月6日

どこかで見たことのある眼だと思った。


電車の音が何度か過ぎ去り、僕は聴こえるように

囁きながら、その子を見つめた。


夕暮れの中で、ピントが近づいては遠のきながら、

おぼろげな像を結んでそこに在った。


帰り道、いくらかの母親が子供と共に夜空を指差して

満月に近い月を眺めていた。


 
 
 

最新記事

すべて表示
新しい海

波の向こうにはっきりと紅い陽が落ちていく。 辺り一面が徐々に暗くなっていくに連れて、胸が落ち着きながらざわめいた。 目の前の景色はまだ落ち切らないままにある。 柵を越えて岩場に降りて、砕ける波に近付きながら岩場に座った。...

 
 
 
みえない白線

駅前のベンチでアイスクリームを食べる父と娘。 親子を交互に見つめながら、僕はアイスクリームを運んだ。 93歳の誕生日を迎えた白髪の女性は、浴槽に浸かりながら 遠い目から急に僕を見つめて、「あっという間だから。。好きなことやらないと、...

 
 
 

Comentarios


  • Facebook Basic Black
  • Twitter Basic Black
  • Black Instagram Icon

© 2023 著作権表示の例 - Wix.com で作成されたホームページです。

bottom of page